皆さん、「ぶどう」は好きですか?
宇都宮市内のぶどう園では、実に様々なぶどうが生産されているんですよ!!
品種の違いなどを徹底調査していきます!
それでは、調査開始!
調査報告①
食材事典によると、世界で最も古いくだものであるぶどうの主な栄養成分は、
ブドウ糖と果実の持つ糖分である果糖です。
ブドウ糖は体内に吸収されやすくエネルギーに早く変われる糖質で、
脳と体の疲労回復には即効性があるものです。
暑い夏のエネルギー補給に最適とされています。
JAうつのみや管内の平成25年度の
生産者数:21名
栽培面積:東京ドームおよそ2個分です。
出荷量 :0.6トン
宇都宮市御幸ヶ原町の「辻ぶどう園」に行き、
園主の辻 和俊さんにお話を伺って来ました。
意外にも住宅街の一角にあるんですよ。
隣はコンビニ、周りは全部一般住宅ばかりなんです!
園主の辻和俊さんです。
お父さんの代からで開園50年が経っています。
(開園当初は周りは畑ばかり、家は殆んどなかったそうです。)
入口にはぶどうの自動販売機があるんですよ!
皆さんはどこかで見たことありますか?
もう一つビックリすることが、ありました。
このぶどうの品種名は『ネヘレスコール』
世界のぶどう約8000種の中で、最大果房と言われています。
1房10㎏の記録があるそうなんです。10㎏!! ですって。
辻ぶどう園では観賞用として栽培しているそうです。
個性豊かな品種が色々あるのには驚きました。
上段左から 瀬戸ジャイアンツ・マニキュアフィンガー・シャインマスカット
下段左から 巨峰・ゴールドフィンガー・ピオーネ(ほんの一例です。)
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ハウス栽培で20種類、露地栽培で10種類作っているそうです。
その他に試験栽培に植えたものが20種類もあるそうなんです。
驚きの連続です。
辻さんのお話によると…… “宇都宮のぶどう生産農家さんは積極的に
いろいろな品種の栽培を手掛けています。消費者のニーズに合わせられるぶどうを
幅広く栽培してくださっているんですね。 (宇都宮でこんなに多品種の
ぶどうが栽培されて、新鮮なものをいただけるのは嬉しいですよね。)
栽培中のマニキュアフィンガー
珍しい品種として教えてくれました。
一粒のぶどうに2色!?……マニキュアをした女性の指をイメージして命名
辻さんに味わいを伺ってみると “甘酸っぱいさわやかな味、青りんごを
食べているみたいな感じ”ということでした。
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被せてあるビニールの袋にご注目ください。
この袋は、病害虫除けに、主に晩生種のものに被せます。
蒸れてしまうのではないかと心配したら、こんな答えが返って来ました。
“見た目には分かりにくい、細かく小さな穴が沢山開いているんですよ。水を入れたら
すぐ分かります。サーサーと流れ落ちてくるようになっています。(笑)”
人気のある品種を聞いて見たら巨峰はやはり定番だそうです。
種なしと種ありとありますが、食べやすさで人気があるのは種なし、
味わいにコクがあるのは種ありだと話してくれました。
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花が咲いた4月頃には花を落とし、花数を減らす。
実が成り始めたら房をある程度落とす。
粒が育って来たら1房30~35粒くらいになるよう粒を落とす。
辻ぶどう園では、枝を短く切り落とす短梢剪定を行っている。
冬の剪定時期に強い枝を残すが、強いだけに伸び過ぎてしまう。夏も切り続けなくてはならない。
次から次へと手を加えて、1粒の大きさの味が
ベストになるよう数を調整しているんですね。
質の良いおいしいものを作るためには、やはり手間暇を
かけることが大事なんですね。
辻ぶどう園での収穫はいつ頃から始まっているんでしょうか?
辻さんがハウス栽培と露地栽培の両方の収穫の時期を教えてくれました。
今年は7月15日からスタート
巨峰・しまねスィート・紅バラードです。
露地栽培のぶどうが、9月いっぱいから
10月の初めまで収穫できます
ベリーA・スチューベンと言ったものです。
収穫したものをすぐに、ぶどう園にある販売所に並べて売っています。
また辻さんのぶどうは、「あぜみち 駅東店」でもお買い求めいただけます。
お店でのぶどうの選び方を教えてもらいました。
お店でのぶどうの選び方
先ずは軸をみることです。
新鮮なものは軸が青い
また良いぶどうはブルームと言って
表面に白いものがしっかりとついているものを選ぶ
ブルームと言うのはぶどうの表面が
白く見えるロウみたいな物質です。
あとはもう、食べて見ないとわからないですね。
辻さんは笑顔で答えてくれました。
「辻ぶどう園」は宇都宮環状線 御原歩道橋交差点を南に入り、
300メートルほど行った右側 セブンイレブンの隣にあります。
電話 028-661-4189です。
ぜひお出かけください。
調査報告②
辻ぶどう園のぶどうが買える直売所を調査して来ました。
中今泉にある『あぜみち駅東店』を調査してきました。
店長の綱川敦士さんにお話を伺いました。
「県内の農産物、加工品、豆腐、牛乳、納豆などを販売している。
契約農家の登録数は1千軒くらい。宇都宮の農家さんはその3分の1くらい。
他の直売所とチョット違うのは、お総菜コーナーを併設している。
コンセプトは『農家さんの台所』。
昔、お母さんが作ったような懐かしいようなお惣菜を取り揃えています。」
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『あぜみち駅東店』がオープンしたのは3年前、2011年の4月14日。
お店が出来る前は、この場所から歩いて行ける範囲に
新鮮な野菜を買える場所が無かったそうで、
ご近所の皆さんから「あぜみちさんが出来てよかった」と、喜ばれているそうです。
今年は天候不順の影響もあって、スーパーや八百屋の店先で、野菜や果物の
値段を見ると、流通量の関係で日によって大きく変動している事も
あるんですが、こちら『あぜみち駅東店』では、契約農家さんが決めた値段で
売り場に並んでいます。そのため、天候に左右されずに概ね価格は
安定しているので、宇都宮市以外からもお客さんが訪れて、
毎日にぎわっています。
お店の奥にある惣菜コーナー『あぜみちDELI』には、
『夏野菜の揚げびたし』など、今が旬の野菜を使ったメニューがあるんです。
売り場には、野菜や果物の試食が、たくさん出ています。
試食を出している意味を、伺いました。
「ウチのお店では、他のスーパーさんには無いような珍しい野菜もたくさんある。
試食も出来る限り出しているので、召し上がってからお買い求め頂ける。
食べたことの無い珍しい野菜は調理方法や味が分からないので
POPを飾る事もあるが、試食を売り場に出して、お客様が召し上がってから
買って頂くのが、一番わかりやすいと思う。」
こちらのお店は契約農家さんがたくさんいらっしゃるので、
同じ野菜でも様々な品種や、色鮮やかな西洋野菜なども並んでいるんです。
野菜の特徴を説明する表示や試食も出して、食べ方を紹介していました。
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さて辻ぶどう園さんのぶどうの登場で~す。
「 ブドウは7月半ばから10月末まで販売。今は巨峰がメインです。
巨峰は日本で一番多く栽培されている品種。
粒が大きく甘みが強い。濃い紫色。
その中でも種無しの巨峰から売れていく。食べやすさが受けているんですね。
宇都宮のブドウ農家さんは今、多くの品種のブドウを作っている。
辻ぶどう園からも色んな品種を出してもらっている。
この先はマニキュアフィンガー、ロザリオビアンコ、ロザリオロッソ、
スチューベン、ベリーAといった品種が出て来ます。
農家さんが自発的に、ブドウの特色を説明した紙を付けてくれたり、
売り場にPOPを出してくれたりしてお客様に特徴を伝えている。
試食も出しているので、召し上がってからお買い求めいただくことも、出来ます。
オシャレな品種名が多いですよね。
店頭で試食をしてみて、味や食感を気に入ったら、お土産としても喜ばれそうですね。
事前に予約すれば、契約農家さんがラッピングしてくださるそうです。
綱川店長からのメッセージです。
「私達は『新鮮なものをお客様に届ける』という事を一番大切にしている。
この店は「お客様に“ありがとう”と言われるお店にしよう」という所から
始まっているので、お客様との会話を大切にしている。
なるべくお客様と多く話をして、お客様の好みを知って、
次回来店して頂いた時には、そのお客様に合った物を提案していく。
宇都宮の農家さんから集めた新鮮な野菜などを毎日販売している。
特に今の時期、果物ではブドウがオススメ。是非ご来店いただいて
一度お召し上がりください。9月のお彼岸用の花もあります。
皆様のお越しを、お待ちしております。」
『あぜみち駅東店』は、宇都宮市中今泉2丁目。
元今泉町の交差点から北へおよそ650m行った左側にあります。
電話 028-680-5031
営業時間は、午前10時から午後7時。
定休日は、お正月の一日から四日です。
今が旬のブドウや、新鮮な果物や野菜、手作りのお惣菜が
毎日豊富に揃っています。是非!お出かけ下さい。
調査報告③
宇都宮市御幸が原町の「辻ぶどう園」の協力をいただき、
先週の日曜日8月24日に
「アグリ倶楽部38 第一回試食体験モニター」が開かれました。
その様子の調査報告です。
盛りだくさんにいろいろな種類のぶどうが用意されました。
皆さん、口ぐちに 『あま~い』 『おいし~い』の連続でした。
モニターとして今回参加されたのは、4組9名。
その中には、中学生・小学生・幼稚園の年中さん・そして2才のお子さんも参加してくれました。
参加者に好評だったのが、試食出来たぶどうの種類の多さです。
瀬戸ジャイアンツ・マニュキュアフィンガー・ロザリオビアンコ・ロザリオ
ロッソ・ルーベルマスカット・ウィンク・シャインマスカット・ゴルビー・ルビーオクヤマ・・・・・・
「 これは瀬戸ジャイアン、岡山で産まれたぶどうで、ちょっと
さっぱりした味ですけど、まだ若干早めだとおもいます。
つぎにマニュキュアフィンガー、これも皮ごと食べられます。」
皆さんが試食しているぶどうの品種、味わいなどを
辻さんに分かりやすく説明していただきながら試食を楽しみました。
今度はぶどう園の中を案内してくれました。
(ラッキー!!)
ぶどう棚から辻さんが摘み取ったぶどうを試食しているところです。
試食を終えた参加者の方からは沢山の質問がありました。
*山梨や長野などのぶどうと宇都宮のぶどうの違いは?
「基本あまり変わらない、ただ宇都宮では朝とれたものを販売できるところが強みですよね。」
「今は巨峰でも山梨や長野からどんどん安いものが入ってくる
味の良い物でないと生き残れない。宇都宮の農家も日々努力しています。」
今回イベントに参加していただいた、小学生以上の方にアンケートを
書いていただいたんですが、好評でした。
イベントは「とても楽しかった」、ぶどうの味は「とても美味しかった」、
今後このようなイベントがあったら参加したいですか、の問いには
全員が「参加したい」と書いていただいた上に、
お二人の方は「ぜひ参加したい」と付け加えていただきました。
ありがたいことにすべての項目で最高評価をいただけました。
「2歳の息子さんがぶどうという言葉を覚え、ぶどうが大好きです。」
そんな内容をメールに盛り込み親子3人で参加されたご夫婦からの感想です。
☆とても楽しくて、種類も沢山あって、こんなことなら
もっと勉強してくればよかった(ご主人)
☆実際成っているところを見せていただいてそこで試食できて大変ためになった(奥様)
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宇都宮の頑張る生産者と、宇都宮の消費者を結ぶ仕事が少しでも出来るよう
これからも我々調査員は動き続けますよ。
また、試食会の第二弾を企画しますので、皆さん是非ご参加ください。
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【農業王国宇都宮インフォメーション】
このコーナーでは、宇都宮で開かれるイベントなどを紹介していきます。
秋野菜の種まきから収穫までの作業を学ぶ、
「植栽体験」の参加者を募集しています。
秋野菜の種類は、白菜、大根、チンゲンサイなど、10種類以上です。
会場は宇都宮市鶴田町の鶴田沼緑地。
日程は、種まきが9月7日、除草(草取り)が10月19日、
そして収穫が11月16日の、全部で3回です。
時間は、いずれも午前9時~正午までです。
定員は先着30組で、参加には保険料として3回で600円がかかります。
グリーントラストの年会員、および小学生以下は無料です。
また、収穫した野菜は実費で分けてもらえます。
参加を希望する方は、
電話で、グリーントラストうつのみや事務局までお申込み下さい。
電話番号は028-632-2559です。
参加が決まった方は、鶴田沼の南側の駐車場に集合となります。
なお、作業当日が雨になった場合は、現地で開催するかどうかが決定されます。
今週は『ぶどう』をテーマにお送りしました。
ひとくちにぶどうと言っても、いろいろな種類がありましたよね。
手間暇をかけて育てられた「辻ぶどう園」のブドウからは、
生産者からの愛情が感じられます。
そして、「あぜみち駅東店」では、そんな愛情たっぷりに育てられた
ブドウを購入することができますよ。
試食モニターイベントでも大好評だった宇都宮産の新鮮なブドウ!!
是非、味わって見てください!!
さて、来週のテーマは「梨」です。
「辻ぶどう園」のハウスの中にありました。
さて、何に使うものでしょう?
ブログへのコメントお待ちしていま~す。
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