さて、今週のテーマは「栗」でした。
栗のいが、素手で触って…… チクリと痛かった。
小さい頃のそんな思い出をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
そんな「栗」について、調査開始!
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調査報告①
平成25年度の宇都宮の栗の生産者数は8人
栽培面積は,13.3ヘクタール
販売高は400万円でした。
今回の調査では宇都宮市内でも栗栽培の盛んな、清原地域の
上籠谷町にある近江屋栗園に行って来ました。
園主の岡田敏彦さんにお話しをお伺いしました。
「梨」の回の山口果樹園も、「梅」の回の岡田ぶどう園も、
清原地区でした。清原地区は本当に果樹栽培が盛んな地域なんですね。
「近江屋栗園」の「近江屋」というのは、
道場宿にある岡田さんのご自宅の屋号で、
岡田さんのご先祖が近江商人だったそうです。
昭和45-46年頃から現在の清原工業団地で栗栽培を始めた。
その後移転して最終的に1996年に2.5㌶の雑木林を開墾して
現在のところで800本の栗を植えたそうです。
清原地区の開発に伴い栗園を移転することになり、現在の上籠谷の土地も
ご自身で雑木林を開墾して栗を植えたそうです。←(すごいですね~!)
今、近江屋栗園では、次のような種類が栽培されています。
岡田さんが栽培している栗の種類は
現在は、丹沢・出雲・人丸・国見・利平・ぽろたんの
6種類
「 ぽろたん!?」……期待の新品種
ぽろたんは元々丹沢系。ぽろっと皮がむける丹沢いうことでぽろたん。
栗は渋皮がむけにくいという難点があったが、ぽろたんは渋皮がぽろっと
むけやすい。甘さと香りが良くて、これから普及しやすい栗だそうです。
「ぽろたん」はまだ栽培量が少なく、市場に広く出回るにはあと2-3年かかる
だろうと岡田さんは話してくれました。
そして岡田さんは、今後、「ぽろたん」を中心に栽培をひろげ、
栗を使った加工品も手掛けたいとおっしゃいます。⇒楽しみですね!
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調査員の実食レポート
分けていただいた「ぽろたん」を家で茹でてみました。
簡単に渋皮をはがすことが出来ました。
しっとりして、甘みの濃い本当に美味しい栗でしたよ。
近江屋栗園は、今、栗の繁忙期を迎えています。
「栗の収穫作業は一日一人100キロがノルマです。
朝6時に起きて、7時に出荷。それから午後4時まで収穫。
それから栗を洗って、乾燥して、選別する。寝るのは12時ごろになってしまいます。」
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年間を通じては、どんな作業があるのでしょうか?
「11月から枝の剪定が始まります。そして、3月中旬まで続きます。
また3月には、害虫駆除のためにマシン油(機械油)を幹に散布します。
肥料をまいて、、4月から毎月除草作業を続けます。」
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岡田さんに美味しい栗の見分け方を教えてもらいました。
あまり大きくないもの、サイズはLくらい
ちゃんと熟しているもの。色合いが黒っぽく、形がふっくら
一般的に市場では2Lサイズ以上の大きな栗が人気となっていますが、
本当に甘くて美味しいのはLサイズくらいのものだそうです。
栗の美味しい調理方法も教えていただきました。
「茹でるより焼いた方が美味しい。専用の栗焼き器やダッチオーブンを
使って水分を逃がさないように
電子レンジは専用のパックを、ダッチオーブンは必ず蓋をすることが大事です。」
岡田さんの栽培した栗は、JAを通して、
東京の築地市場や宇都宮中央市場に出荷されています。
宇都宮市内では上籠谷の農産物直売所で購入できます。
ぜひ一度、味わってみて下さい。
調査報告②
釜川沿いの曲師町にある
フレンチレストラン『シテ・オーベルジュ』を調査してきました。
オリオン通りを釜川沿いに入った所にある、
黄色い外壁が明るいレストランです。
ここは、地元の食材にこだわったレストランを展開している
音羽和紀シェフが、大学を卒業してから、
フランスで修行を積んで帰国した1981年の秋に、
生まれ故郷の宇都宮で、初めてフランス料理店『オーベルジュ』を開いた場所なんです。
現在、このお店は音羽家の次男・創さんが、去年の6月から
オーナーシェフを務めています。
「音羽創」さんです。
野菜のこだわり
ほとんどの野菜は地元産。直接農家さんに取りに行ったり、届けてもらったりしています。
“直売所あぜみち”は、こちらから「こんな野菜はありますか?」と訊くと
地元で作ってる農家さんを探して入荷してくれたり、色々対応してくださいます。
僕自身“野菜の鮮度感”ていうのを感じたのは、宇都宮に戻って来てからですね。
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創さんが感じた野菜の鮮度感とは?
創さんは、宮城県塩釜市、東京、フランスで修行を積んで
4年前の2010年12月から、宇都宮で料理人として仕事をしています。
「東京の有名レストランで修業をしていた頃は、決まった
メニューを作るために食材を集めていたのですが、
宇都宮に戻って来てからは、その時期に手に入る食材を見てから、
レストランで出すお料理を決める、というやり方をしている」と、
話していました。
生産農家さんから「採れたてのアスパラは柔らかいから、
魚のお刺身みたいにスライスしたり、カルパッチョにして食べてるよ」と
教えてもらったり、朝採りのトウモロコシで作ったスープが
とても甘くて驚いたんだそうです。
地元で、その日の朝に穫れた野菜を、鮮度感を大事にしながら調理できる、
旬を活かしたお料理が人気となっています。
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今が旬の宇都宮産の栗は、どんな料理で頂けるのでしょうか?
和栗のスープとして活かされています。
『和栗のポタージュ・カプチーノ仕立て』
玉ねぎ4分の1個、セロリ20g、
鬼皮を丁寧に剥いた栗・正味140g、牛乳140g、鶏がらスープ140g。
最初にバターで玉ねぎとセロリを軽く炒めて甘味が出てきたら、栗、牛乳、
ブイヨン(鶏がらスープ)を加えて、コトコト煮込む。
それをミキサーにかけてピューレにする。それを牛乳、生クリームを加え、
少しシロップなど甘みを足すと、栗の風味が生きてくる。
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「栗をスープにする」という経験が無い方が多いので、
「モンブランだけじゃなくて、こういう食べ方もあるのね」と驚かれますね。
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調査員の実食レポート
「取材の際に頂きました。
スープの表面がカプチーノコーヒーの様に細かく泡立てられていて、
上に生クリームと、甘く煮た栗が乗っていました。
栗の濃厚な香りと風味、ほのかな甘さで、スイーツのようなスープでした。」
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お店では、お客様が、お店についてホッとする最初の一口目として
コース料理の始まりにエスプレッソカップで、出されるそうです。
調査員の
『和栗のポタージュ・カプチーノ仕立て』調理実践レポート。
栗の下処理のしかた。
まず、直売所で買ってきた栗を洗って、熱湯をかけて一晩おきます。
翌日、鍋に栗が ひたひたになるくらい水を張って、重曹を小さじ一杯いれて
15分ほど ぐらぐら茹でます。
火を止めて、冷めると、外側の固い皮「鬼皮」が柔らかくなって、皮が剥きやすくなっています。
渋皮も一緒に、虫がついている部分を取り除きながら、キレイにします。
少し手間が掛かりましたが、その分、美味しく頂きました。
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お店では、宇都宮産の栗は、ポタージュスープの他にも
栗とキノコとベーコンをサッと炒めて お肉料理の付け合わせとして、
モンブランなどデザートとしても頂けます。
最後に、シェフの創さんから、『シテ・オーベルジュ』から
皆さんに伝えて行きたいことなどを伺いました。
『シテ・オーベルジュ』は、地元の素晴らしい野菜などの食材を
フランス料理の技術のフィルターを通して、
ご自宅などでは召し上がれない
美味しい料理に仕立てて、皆様に楽しんで頂けるようにやっていきます。
「街なかから宇都宮市を元気にしていきたい」という思いがありますので
ここで、美味しい食事とお酒を楽しんで頂けるよう、日々頑張っていきます。
『シテ・オーベルジュ』の“シテ”という言葉は、古いフランス語で
“町の中心部”という意味なんです。
「地元の食材をフランス料理の技術で楽しんでもらって
ここから宇都宮市をもっと元気にしていきたい」という思いを込めて
毎月『シテ・オーベルジュ パーティー』を開催しています。
次回は10月30日(木)、テーマは『秋の味覚』です。
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『シテ・オーベルジュ』は、宇都宮市曲師町1-7。
オリオン通りから釜川沿いを北に入ってすぐの所にあります。
電話番号は、028-632-0402
営業時間は 平日と土曜日は、夕方6時から深夜0時。
日曜日は、夕方6時から夜11時まで。定休日は火曜日です。
宇都宮の栗を使った『和栗のポタージュ・カプチーノ仕立て』など
旬の素材を丁寧に調理したフランス料理を味わいに、是非、お出かけ下さい。
「 家庭菜園 Q&A」のコーナーをお送りしました。
皆さまから寄せられた家庭菜園のお悩みに日光種苗株式会社
取締役社長「小川 浩徳」さんがお答えするコーナーでした。
今回も明るい、さわやかスマイルでスタジオ入りしてくださいました。
よろしくお願いしま~す。(放送ではお伝えできなかった質問と答えもご紹介しています。)
このコーナーでは、宇都宮で開かれるイベントなどを紹介していきます。
【もったいないフェア宇都宮2014】が、行われます。
地元で採れた新鮮でおいしい農産物が生産者から
直売されるブースが登場します。
農産物を500円以上お買い上げの方には
『ミヤリーレジカゴバック』をプレゼントします!
なお、レジカゴバックは数に限りがあるため、無くなり次第終了となります。
地元・うつのみやで採れた新鮮でおいしい農産物を選んで、買って、食べて
宇都宮の農業を応援するキャンペーンです。
来週水曜日10月1日から12月31日(水)まで開催されます。
実施店舗は、アグリランドシティショップ、えきの市場、コープ鶴田店
JAうつのみや河内ふれあいショップ、雀宮青空市、
パティスリーメルシーの『地元野菜コーナー』、ふれあいこもりや直売所、
ろまんちっく村市場・情報センターあおぞら館 です。
実施店舗にある応募用紙に、専用シールを貼って必要事項を記入して、
店舗にある応募箱にそのまま投函するか、
または、82円切手を貼って郵送でご応募ください。
宇都宮牛や、宇都宮産のお米『みやおとめ』などが抽選で当たります。
詳しくは、宇都宮市ホームページにある
『採れたて うつのみや まるかじりキャンペーン』のページをご覧ください。
宇都宮伝統文化連絡協議会の顧問 柏村祐司さんをご紹介した際、
誤って「かしむら・ゆうじ」さんとお伝えしました。
お詫びして訂正いたします。大変失礼いたしました。
「近江屋栗園」。
一日一人あたり、100キロもの栗を収穫しているなんて凄いですよね!!
一年を通して、丹精込めて作られた近江屋栗園の栗。
生産者からの愛情が伝わってきました。
地元で、その日の朝に穫れた野菜を、鮮度感を大事にしながら調理しています。
「野菜の鮮度感を感じる料理」を皆さん、是非食べて見てください!!
今日の放送を参考に、楽しく家庭菜園に取り組んでみてくださいね!!
5月には「米作り」というテーマでお送りしましたが、
今回はいよいよ収穫の秋ということで、新米についての情報もお送りします。
来週の放送もぜひ、お楽しみにしてくださいね。。
この番組では、皆さんからのご意見など受け付けています。
また、家庭菜園のお悩みや、疑問についても、お便りを受け付けています。
FAXは028-643-3311
お葉書は〒320-8601
栃木放送「アグリ倶楽部38」の係まで。
プレゼントを希望する方は、必ず「野菜の種希望」と書いてお送りください。
たくさんのお便りお待ちしています。
調査開始!!
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